長子の子に弟や妹が出来ると
長子は両親の注意を取られたと感じ
弟や妹と敵対してしまいます。
その時に長子に次子を護る責任を与えると、敵ではなく、護る人になります。
その分長男が家や財産を継ぎ、長男が分家に土地を与えるというサイクルによってある程度のバランスが取れていました。
ですが、現代において全く変わってしまいました。
ある方の悩みは子供同士の仲が良くないとの事です。
そしてお話を伺っていくと、自分の親から「長女だから兄弟の面倒を観ろ」と言われた事が嫌で自分の子には同じ思いをさせたくないと思い自由にさせていたそうです。
時代が時代ですので今で言う虐待くらいの事もあったのだと思います。
ですが、長子にとって次子は敵のままであり
次子にとって長子は恐い存在になってしまいます。
時が経つにつれて兄弟はお互いに距離を取るようになります。
そしてバランスを自然に取るようになります。
それを「何故兄弟なのに仲良くしないのか」と無理矢理くっつけようとすると年月が長い分当然大きな反発が生まれます。
自分が兄弟の仲介者になろうと色々したところで
兄弟の距離はどんどん遠ざかっていきます。
もちろん兄弟が悪い訳でも
躾しなかった親が悪い訳でも
親を躾した祖父母が悪い訳でも
体罰が当然だった時代が悪い訳でもありません。
全て先代からの過去があって必然的な今の私達がある訳ですので
私達の好きなようにならないと嘆く必要もないし
私達の好きなようにするとどこかで皺寄せがきます。
皆それぞれ違うので対等は不可能なのです。
優劣、善悪で差別する事とは違います。
早く生まれたら長子であり、年長であり
少なからず言葉の役割が生まれてしまいます。
だからこそ今自分自身や状態などを受け入れる事が重要ですね。