触れないで人が倒れる、気で人が倒れる不思議だとかインチキだとか言います。
まず第一に誤解しないで頂きたいのは殆どが演武、稽古、講習会ということです。
前提が勝ち負け、強い弱いを競う場ではないということです。
殆どが普段稽古をしている人たち
もしくは、講習会で学びに来た人たちだということです
催眠術的な場と空間を使った技術でもあります。
今回は分かりやすいように心理的な事ではなく、スポーツ的なフェイントと紐付けていきます。
バスケでもボクシングでもバレーでもなんでもやったことがある人は理解できるかも知れないですが、身体操作でフェイントが掛かるのではなく、本気でやろうとした行動を素早くキャンセルしたことにより、相手がついていこうとしてもついていけずフェイントが掛かります。
それこそ、フェイントで触れないで倒れる事は少なくないはずです。
それでも武術側はフェイントというと顔をしかめます。
それはフェイントはそのあとの目的があるのに対し武術はフェイント自体が全てだからです。
ボクシングならフェイントは手段でガードを下げてストレートを入れるみたいな事です。
逆にフェイントそれ自体が目的のフェイントだけに意識など全てを注ぐので比較的強いです。
また、筋肉のように見た目で分からなかったり、ベンチプレス何㎏のように数値化出来ないので気付かない人が多いですが、筋肉と同じ、意識も多少鍛えることが出来ます。
そう言う意味では武術の触れないで人が倒れるのはフェイントではないかもしれません。
当然師匠弟子など普段稽古している関係であったり、武道など型が決まってるとある程度こう来たらこう受け返すのが決まってます。
だからこそ、思いがけない事をされると急に反応しなくてはいけなくて崩れたりします。
私自身の経験を細かく入れると都合が悪いのでこれくらいにしておきます。