私自身の勝手なイメージだったが
野口晴哉先生が治療を捨てる前の本との事で
調律点や急所を詳しく書いてあるのかと思ったのだが、ほとんどそのような記載はなく、治療の書とあるものの人の感じ方や思考に焦点が当たっており、野口晴哉先生の本質は全く変わっていないのだと感じた。
以下要約
医療は素晴らしい。
しかしどんなに医療が進もうと生きるものは生きる、死ぬものは死ぬ事を忘れてはいけない。
我々の治療は治りゆくを経過する技術
技は使わないために習得する。
医療が進歩しようと治るのは機械や薬、私ですらなく人である。
治療のために人間があるのではなく
人間のために治療がある。
気張ってはならない
失敗して腹を切ると言ってるのは失敗が前提にある。実際に切ったところでどうしようもない
また、病気治しは休めば良いものではない
動くときには動く休むときには休まなくてはいけない
病気は恐ろしくないと思おうと思うほど病気の恐ろしさに縛られる
同情は人を弱くさせまたそこに快感を得る
突き放す事が自分の足で立つことになることが多々ある
治療をするには先ず自分が静かでなくてはならない
人はもともと目的なく生まれ、目的は便宜でしかない。生きる真の目的は生きることである
治療する者は病気に怯えるものでも軽率に観るのでもない。
恐れをしれば怯えない。
一言の不平に百千の抑制されている感情を感じ
ひとつの圧痛に生理的状況の変を知るを得る
治療する人は動かない心を感じ見えぬ故障を感じ言わぬ訴えを聞かなければ治療出来ない。
治療する人は全ての事象を治療の道とみる
何かをする事だけが治療ではない。
あえて何もしないことが治療になることもある
人に余分なことを行うことではない
相手の問題を自分で乗り越えるような力を沸きださせる
酷い病気は軽く観られたい
軽い病気は重く観られたい
このように心が働く事が多い
治療の書
体の波(女性は逆、体癖の偶数は性別に準拠?)
高潮は緊張 極みが破壊 苦を感じず 内部要因
低調は弛緩 極が逃避 自殺 外部要因
男六種の高潮は緊張?
女性五種の低調は緊張?
波
大なるは81週
中は週で変化4もしくは8週
小は1日で変化
これが81か月続く
罹病は低調 で内向
発病は高潮 で無事に経過する
高潮の無理は低調で異常になる
低調の無理は高潮で異常になる●
整圧、激励は高潮
低調は説得、矯体
メモのような内容になってしまいましたが
とても纏まっていて興味深い内容でした。
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